「ジュピター」 [映画・ゲーム・ブルーレイ・オーディオ]
あの「マトリックス」のウォシャウスキー姉弟の監督作。
評判があまり芳しくない物の「3Dで観ると楽しい」とあったので、購入。
ん?どうなんだ??
せっかくの色男、チャニング・テイタムを起用しながら
なんだか変なメイクで台無し。
そして、主人公のジュピターがなぜかロシア人という設定。
家族は確かにロシア人に見えども、ミラ・クニスの濃い顔立ちはどうみてもロシア人には見えず。
ストーリー冒頭、家の掃除ばかりさせられているので家政婦なのかと思っていましたw
これは「シンデレラ」をリスペクトしているのですかね??
たしかに、映像は綺麗なんですが、なんだか緊迫感がありません。
その要素のひとつは音楽。
作家は活躍しているマイケル・ジアッチーノ(新版スタートレックなどなど)なんですが
なぜかとても古臭い感じの楽曲ばかり。
これは、監督が要望したのだと思われますが。
ストーリー展開も絵の見せ方も同様に古臭い感じがぷんぷん。
これも、あえてこういう作風にしたのだと思われますが・・。
さらには、様々キャラクターや背景が出てくる物の、
その辺が言葉で綴られるだけで映像がないので一向に頭に入ってきません。
さいご、なんとなく解決しているのですが、
どうにもこうにも、ずーーっとしゃっきりしないまま進んでいきます。
うーむ。
スピード・レーサーもこけちゃったし、マトリックスで出し切ってしまったんでしょうかね。
見終って、なんにも残らない映画でしたねぇ。
「CHAPPiE」 [映画・ゲーム・ブルーレイ・オーディオ]
第9地区のニール・ブロムカンプ監督の第3作。
正直、前作「エリジウム」の大きな期待をして見事にはずされてwしまいましたので
今作は敬遠していました。
でも、アマゾンのレビューで良い評価の人も多数いましたので、思い切って購入。
ちなみに、「アンレイテッドバージョン」の方を。
劇場公開時には監督に無断でカットした場面があったそうな・・・。
あらずじは、警官に代わって街の治安を守るために開発されたロボットにA.Iを搭載、
そのこがギャングによって「立派なギャング」に育っていく過程とその後
を描いている作品なのですが。
舞台となるのは今回もヨハネスブルグ。
物語が進むにつれて、ギャングにも日常の生活があることなどが描かれていきます。
また、簡単に銃が購入できるシーンも。
それらの社会的な事情を浮き彫りにしていきます。
チャッピーのモーションキャプチャー役はいつもの(笑)シャールト・コプリー。
実は若干、この人のとっても濃い演技が苦手ww
でも、今回はCGのロボットに置き換えられているのでまぁまぁ(笑)
そして、今回は悪役側に回るヒュー・ジャックマンがやはり秀逸。
自分が開発した戦闘ロボットの不評を、警官ロボットにウイルスを流すことで
なんとか自分の手柄を立てようとする開発者役を、見事に演じています。
さらに、とても重要な役柄として、
チャッピーの育ての親となるギャングにラップグループの
「ダイ・アントワード」の二人が好演。
最初はチャッピーを強奪、ギャングに仕立てようとするその姿に腹が立つものの
ストーリーが進むに連れて別の感情が湧いてきます。
そして・・・。
今作は第9地区の良さが出ています。
音楽もかっこいいなと思って観ていたら、「ハンス・ジマー」
さすがです。
ぜひご覧あれ。