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「音声」 [仕事・音楽]

うちの製品では、IM Multimedia社のT-Racksを使って音声のマスタリングを施しています。

ダンス物などでは、思いきったマスタリングもしてきました。
やっぱり、多少ドカバキのほうがかっこいいからです。

一方、管弦楽では、音色の補正とピークの調整くらいに収めてきました。
あまり、実際の音色と違ってしまう事を避けるためです。

今までつかっていたのは
IMG_20170303_043605.jpg
リニアフェイズイコライザー。
音色の補正に使用しています。
(見た目の数値は状況により異なります。)

そして、
IMG_20170303_043618.jpg
ヴィンテージコンプレッサー。
これで、帯域別にダイナミクスの調整をしています。
3点吊りマイクで収録した音声は、パーカッションがどうしても大きくなってしまいますので。
これを通してやると、音の粒立ちがよくなり、メリハリも出ます。

最後に
IMG_20170311_024250.jpg
ブリックウェルリミッターでトータルの音量と
ピーク音が0デシを超えてしまわないように調整します。
このセットで、DVDやブルーレイで視聴していただいた際も
聞きやすい音声になります。

で、ちょっと前に昔のCD音源の音量をあげるために
ホワイトリーヴィングアンプリファイアーとステルスリミッターを使ってみたら
効果が面白かったので、試しに管弦楽でも使ってみたのです。
もちろん、自宅用のサンプルとして。
1曲だけを抜き出して、今までのマスタリングとお試し版マスタリングを施し
ブルーレイに焼き付けて、視聴してみました。
そうしたら、案外、新しい方がいい感じでした。
大元の音声とはだいぶダイナミクスが違ってはいるのですが・・・。
なので、「反省材料」にはなりにくいです。

今回、使用してみたのが
まず
IMG_20170303_043605.jpg
リニアフェイズイコライザーで音色補正、これは一緒です。
そして、
IMG_20170303_043618.jpg
ヴィンテージコンプレッサーで、帯域ごとの圧縮を。
ここまでも一緒です。
さらにここからが新規で
IMG_20170222_003819.jpg
ホワイト2Aリーヴィングアンプリファイアーをコンプレッサー代わりに。
これで、音量を上げるのとピーク音を抑えます。
この右側のつまみで、ピーク音(パーカッションのアタック音など)を抑えられます。
そして、
IMG_20170303_043645.jpg
ブリティッシュチャンネルというイコライザーです。
このイコライザーは、補正というよりも積極的に音色を作るタイプのものです。
これで、メリハリをつけました。
このイコライザーには、イコライズで増した音量を抑えるコンプレッサーもついています。

そして、最後に
IMG_20170222_003842.jpg
ステルスリミッター。
このリミッターの特徴は「INPUT」つまみがあること。
通常リミッターは、音量が0デシを超えてしまわないようにするものなので
音量を上げるつまみはついていません。
IK Multimedia社のデモ映像を見ていただければわかるのですが
このリミッターは積極的にトータル音量を上げる仕様になっています。
そして、それが「まるでかけていないかのうように」作用するのです。
もちろん、掛けすぎてしまえば元も子のないのですが。

今回、今までのマスタリング方法を施したものも視聴いただく予定です。

また、聞き比べがしやすいようにCDに音声のみを書き込んで
音量のみを補正したものと、今までのやりかたのマスタリングと
今回、味付けをしてみたマスタリングを聞き比べていただこうと思っています。

それにしても・・

「何をどう掛けるか」で、相当に出てくる音色が違ってきます。
反省材料としては、音量のみを補正したものがいいに決まっているんですが
「製品」としては、味付けを施した今回のバージョンが良いのですが・・・。

はたして、どうなりますか。
「味付け版」気に入っていただけると嬉しいですね。

なにかこう、「演奏の熱量も伝わってくる」印象でしたから。

ここまでたどり着いたのも、当然「10周年」という年月があってこそです。
毎年、毎年、毎回、毎回、常に「何が良いか」を模索してきました。
(もさ~く~♪ も~さ~~く~~♪)
(くだらなくて、すみません。。。)

ちなみに・・。
某楽曲の第4楽章。
最終的に試聴をしていて、自分で涙してしまいましたwww
なんといっても、編集が大変でしたし。
演奏も、団員様全員がひとつになっていて凄いんです。
2拍ごとに絵を切り替えている場面もあります。
これこそ、ほんとに「後編集」じゃなきゃできないことです。

無論、現場でミックスしてこないので、手間暇はかかります。
でも、「より音楽に沿った」編集が可能です。
ミックスのタイミングもいくらでも変えられます。
現場でミックスしてきてしまうと、そこは変更がききません。

テレビ局なら、細かいスイッチングも可能でしょうが
一般のビデオ屋さんでは、不可能と思われます。
なら、なぜ現場でミックスを施しているか。
うたい文句に「現場のライブ感を」などと謳っていたりしますが
それは、「後編集」でも十分に可能です。
「後編集」にすると、とても大変だからです。
そうなると、多くの現場を抱えられなくなる。

そうなんです。
とても大変なのです。
でも、一生懸命に演奏してくださっている、その姿を
こっちも一生懸命に絵に残したいですよね。

常に「良きものを求めて」
これです。

もうかなり前になりますが、編集した映像をフラのお教室の生徒さんの前で公開する機会があったのです。
「たこやきパーティ」の際に(笑)
そりゃもう、緊張しましたよ。

その時、やっぱり「面倒くさいけどやり直した部分」がとても好評で
映像を見ながら、涙を流してくださった方もいて・・・。
これは、とても感動いたしました。
そしてこのとき「やっぱりそうなんだな」と実感しました。

手間暇を惜しんでいてはダメなんです。
一生懸命にやらないと。

だから・・・。最近大変ですwwwww
でも、頑張りますよ!!!!!!!!!!!!(多いだろw)


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