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「シンゴジラ」を見てきました  けど・・・ [映画・ゲーム・ブルーレイ・オーディオ]

ま、一度は見ておいた方がいいだろうと思っていたものの
なかなかスケジュールが取れなくて。
いざ、見に行こうと思ったころには
成田IMAXではロードショウが終了していました。
手近な船橋TOHO、イオン幕張新都心でのロードショウも終了。
大きいスクリーンでは、もう見られないかとあきらめかけた時に
豊洲ユナイテッドシネマ、10番でまだ上映されていたのです。

これまたスケジュールの都合で、最終日の最終回、レイトショーで鑑賞してきました。

レイトショーなので料金は1,300円。
都心部周辺では、大きなスクリーンでの最終回とあってか

21時10分からの上映にもかかわらず、座席はぎっしり。

そして、いよいよ「シンゴジラ」
リアルであることを目指したというだけあって
ゴジラの上陸、政府の対応、マスメディアによる情報の供出
等、現代社会の一面をするどく描きだしています。

海底トンネルの崩落事故が実はゴジラの登場であるのに
政府見解では、「新たな熱線の噴出」とあくまでも未公認生物の出現を認めない
発表をしているうちに、マスコミによって「未確認生物」の映像が報道され

政府が後手後手を踏んでいるうちに、未確認生物は都心に上陸
あっという間に一つの街が壊滅。 

このあたりは、震災時の原発の爆発事故を模しているのだなと思いました。 

知っている風景の破壊の様は、かなり衝撃的でした。
実際にゴジラのような物が現れたら、こうなるのであろうなと
非常に説得力のある映像でした。
実際に街中での、多数のエキストラを使ってのシーンは
とてもリアルで、画面にくぎ付けとなりました。 

今までのゴジラにはなかった、「成長していく」のもアイデアとしては面白かった。
ただ、あっという間に第3形態に成長してしまったので・・・。 

そして、未確認生物は一度海へ戻っていきます。
翌日からは、通常の生活に戻っていく様子が描かれてます。
政府はやっきになって未確認生物を探しますが・・・。

そして、次に現れるときには、第4形態
すなわち、「ゴジラ」の形で上陸します。
自衛隊やU.S.アーミーの攻撃をうけて
熱線を吐きます。
霞が関一帯は火の海に・・。
あたりの高層ビルもなぎ倒されていき、まさに地獄絵図・・・。
背中から放射する熱線でステルス爆撃機も撃墜され・・・。
と、ここまでは
「凄い」という印象。
特に、実際の都心の映像の中をゴジラが侵略していく場面とか
多量のエキストラを使った逃げ惑うシーンは現実味がありました。

そして、熱線によって首相等の乗ったヘリコプターが撃墜・・。

この後からです。
「え?」の場面だらけになるのが。

ゴジラは熱線を吐くことでエネルギーを使い果たしたらしく
東京駅付近で動かなくなります。
そこへ、攻撃をしかけようということになるわけですが・・。 

国連軍は、ゴジラの被害を日本国だけにとどめようと
核攻撃を示唆してきます。
そんなことになれば日本は壊滅。
学者たちが集まり、だした答えが
放射能を無力化する薬剤と薬剤の効き目がなくなってしまわないように
血液を凝固させる薬剤をゴジラに注入しようという作戦。
このへんは、ある程度オリジナルをなぞっています。 

しかしながら、実際の作戦が・・・。
ゴジラへの薬剤の注入は、マンション等を建てるときに使用する
コンクリートを流し込む車両を使用して口から薬剤を投入しようという作戦。
したがって、ゴジラを横たわらせなければなりません。

そこで取られた作戦が
「新幹線に爆弾を搭載してゴジラに突っ込ませる」という作戦・・・。
こんなんでは、ゴジラがいったいどっちへ転倒するのかも予測がつかず
さらには、大量の瓦礫が出るはずで、コンクリートを流し込む車両は・・・。

そのシーンの冒頭に数台のブルドーザーが映し出されますが
ほんの数分で瓦礫を撤去できるわけもなく・・・。
しかも、ゴジラが「はい、どうぞ」とばかりに都合のいい方向に倒れ
さらには、ご丁寧に口まで開けてくれて・・・。
そこへ、コンクリートよろしく薬剤を投入・・・。 

よく、パイプが届いたよね・・・・。
このあたりから一気に興ざめ・・・・・・・・。

第一波の注入中にゴジラが目覚め、車両を撃滅。
攻撃の第二波は山手線をはじめとした近郊型車両での攻撃wwwwwwww
なんだよそれwwwwwww
しかも
瓦礫に激突した車両が弾んで、ゴジラののど元あたりまで跳ね上がり・・・・w
やった!!!!!!!
な、わけねーーーーじゃん。
どうやったって、跳ね上がるわけもなく・・・・。
そして、またコンクリート注入車両軍の登場です!!!!! 

・・・・・。

ごく普通に
戦車で足元をすくって、地上部隊がRPGで薬剤を打ち込む。
これでよかったんじゃないの?????

そして、ゴジラは凍り付くわけですが・・・。
「やった」感はまったくなく・・・。
物語も終盤に向けて盛り上がることもなく・・・。

さらには「サウンドトラック」です。
エヴァの鷺巣氏が書いてます。
・・・しかしながら新作の書下ろしは4曲くらい。
あとは、
「オリジナル音源」の再利用!!!!!
さらには、エヴァでさんざん使ってた
ティンパニのフレーズ・・・。
そこへ、適当にパーカッションやらかっこよくないエレキをちょっと足しただけの
まったくもってお粗末な代物・・・。
オリジナル音源に至ってはモノラルのまま・・・。
とても違和感がありました。

オリジナルに敬意を表するにしたって
時代が違うし、音質が悪いんだから
「録り直す」でしょう。
ハリウッドならね。

そして、あのティンパニフレーズの連打は
もう「エヴェ」にしか見えず・・・・。
製作期間がなかったの?
鷺巣さんは、もう枯れてしまったの????

もうとにかく、悲惨
こんなことしてるから、日本映画は馬鹿にされるんですよ。

「リアル」を追求したはずなのに
あのやっつけ方はなに??????
あれでいいの??
あれで、現場は「いやーー、いいねぇ」なの?????
スタッフの陰口とか一切ないの????
だってさ
その前の映像で、高層ビルはことごとく熱線でぶったぎられて
都心部は焼け野原と化してたよね???。
なのに
最後の作戦は、科学技術館屋上で指揮を執っていて
周りに普通に高層ビルも普通に立ってる映像だよね。
ハリウッドなら、壊滅してしまった首都圏をCGで合成するけどね。
じゃないと「不自然」でしょ!!!!!

で、観てからしばらく経って
思ったんです。

庵野監督はやっぱり「テレビの人」なんだなと。
そう考えると納得がいきました。
物語序盤は怒涛の如く盛り上がります。
これは、テレビでいえば第1話、第2話あたり
これで視聴者をひきつけなければなりません。

そう
この「シンゴジラ」は
全9話くらいのシリーズのダイジェストみたいな出来なんです。
細切れをくっつけた感じ。
だから、大きな盛り上がりがないんです。
これは「映画」ではありません。

そして
これは「ゴジラ映画」ではなく
庵野フィルムなんです。
彼の自己主張

金は使っていて、たしかに凄い場面はあれども
ゴジラ映画の本質となる「悲哀」はまったくなく・・・。
しかも、庵野監督らしい「謎だらけ」

エヴァも結局、何が何だかわからないままです。
今回のゴジラも、なぜ上陸してきたのか
なぜ海に戻ったのか
なぜ、再び上陸してきたのか
その辺の描写がまったくなく・・・・。

ストーリーがつじつまが合わないから
映画に没頭するわけもなく・・・。

2014のハリウッド作品には、オリジナルへの敬意
そして、悲哀もきちんとありました。
最終場面では、感動が沸き立ちました。

一緒に行った知人は、後半寝てしまったと言ってました。

まぁ、とにかく
酷い部分が沢山ありました。

新幹線爆弾、、山手線爆弾は誰の考案??
そんな子供だましな・・・。
メーサー銃で良かったんじゃないの????

1300円のレイトショーで良かった

レイトショーだけあって、かなり大勢の大人がいたわけですが
終わった後、かなりの人が「あれはないよ」的な発言をしてました。

 

 


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