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「PAN」3Dブルーレイ [映画・ゲーム・ブルーレイ・オーディオ]

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これ、ワーナー映画なんですね。
再生してみて初めて知りました。
ということも踏まえての感想。

監督は、文芸もので評価の高いらしい「ジョー・ライト監督」
文芸物はほとんど見ないので知らない監督さんです。

で、そんな監督さんがなぜにして、CGだらけの本作に抜擢されたのか・・。

たしかに、映像は綺麗です。
お金もかかってるようです。
CGも凄いし、群衆シーンでは沢山のエキストラも。

この作品は、ピーターがピーター・パンとなったいきさつを作品化したものです。
ま、前日談のようなお話。

でも、やはり「ピーター・パン」なので快活な少年とティンカーベルの活躍を期待してしまいます。
が・・・。
なぜか、ピーターは受動的で、文句ばっかり言っています。
ティンカーベルは後半にほんのちらっと出てくるのみ。
しかも、擬人化はされておらず、妖精と昆虫のあいのこぐらい。
フック船長も、「あのいで立ち」ではなく、ごく普通のカッコです。
さらには、ディスニー映画ではないので、「あの曲」がかかりません。
これはかなりマイナスポイント。

冒頭、ロンドンの街から海賊船が飛び立つシーンでは
英国空軍のメッサーシュミットに攻撃される
など、新しい解釈で始まり、ちょっと期待をさせます。
(ただし、なぜか作戦本部は女性のみというなんだかあまり意味のない設定)

・・・。
少年(ピーター)が母を探す旅となるわけですが・・。
そこに「固執している」感じが、なんだかちょっとトーンが違う感じがします。
「ピーターパン」って愉快な映画じゃなかったっけ??

で、そのすごいCGも、ずっと100な感じで
メリハリがなく、飽きてきてしまいます。
さらに、フック船長役やピーターが、わりと「普通の人」なのと
その突飛な世界をリアルな物に見せる力量が感じられず、映像や設定が空回りしている感じがあります。

さらに、フック船長の率いる大国は、まるでマッドマックスで出てきたような世界観。

前日談ということもあり、前半ピーターはほとんど空を飛びません。

そして、最後
ピーターが空を飛べるようになって、「ピーターパン」として目覚めるのですが
自身で戦うのではなく、妖精たちに攻撃をしかけよと命令するという・・。
で、そのシーンの背景が氷のような結晶で囲まれた世界なのでこっちはまるでスーパーマン。

やはり、普段文芸ものを撮っている監督には
こうした世界を自ら作り上げる力がなく、どこかで見たような世界を構築することになってしまったのはないかと思ってしまうほど・・・。
ちなみに、この作品のあとは、やはり文芸ものに戻ったようです。

ヒュー・ジャックマンが黒ひげとして、力演しているのですが
これまた、から回っている感じで・・。

これ、「ピーターパン」にしないで、
別な映画として制作したほうがよかったのではないでしょうか。

ちょっと残念な感じでした。
ちなみに、ドルビーアトモスソフトなんですが
あまり効果が発揮されているシーンはありません。
声が天井に響くところがある程度でした。

あえて、「違うピーターパン」を作ったらしいのですが
味付けが違っちゃった感じです。


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